ジェラール ー 君 へ ー 花 今 まさに 咲き 誇るのに 美しく 気高く かおるのに 君よ このままと言うのか 花は 咲き始めたばかり なのに もう このままだと ジェラール その吐息 その眼差しを追い 追いつけぬと 知りながら 私は… 俺は 逝くのだからと 微笑んで 背中見せて歩いて行く 声すら 掛けることを 君の姿は許さない せめて 私は立ち止まったまま 静かに燃える 君の命の炎を 見つめていよう 君が このまま 逝くと言うのなら |
戦 場 へ 悲しみを 知っているからこそ 貴方は それほど優しく 微笑むのか 愛することを 知っているからこそ 貴方は また 戦場へ 行くと言うのか 貴方が 居ない 日々は 淋しさと 悲しみがあると言うのに 幸せを 安らぎを その手にするために 貴方は 愛する人々を 残して行く 彼の女は それを 知っているからこそ 貴方を 送り出すのだろうか 戻って来ると 信じ合いながらも その別れは 悲しみに包まれて すべてを 愛しているからこそ 貴方は また 戦場へ 戻って行くのか 心は涙で あふれるのに むなしさを 悲しみを 知っているのに 貴方は 行くのか 戦場へ |
夢 の 騎士 ー幻のランスロットへー 日に透けて 輝く金の髪 その瞳は 湖の底より深い 蒼い瞳(ブルー・アイ) 眩しげに 顔をあげて 立ち上がった 君は 白銀の鎧を 身につけた 若き騎士 永遠の愛を 誓いし乙女のために 剣を振るい 野を駆ける 永遠の乙女を その腕に かき抱きながら その身を また いくたびもの 冒険の旅へと いざなう 君よ 今は何処にいるのか 再び 出逢うことを祈ろう |
花 の 恋 思い焦がれても 叶わぬ恋だと知ってはいても あの方を 追って 此処まで 来てしまった せめて 一目と 思っていたが あの方の 傍らには… 身を焼くような 恋心に勝てずに 共に共にと 夢見たけれど しょせん 叶わぬ 知ってはいたが あの方は 人 私は 花 移り行く季節に 花開き 儚く散る運命 あの方は 人 私は 花 思い焦がれても 叶わぬ恋 |
風よ 雨よ… 吹くな 風 降るな 雨 花が散る 恋の炎 消すな 風よ 雨よ 舞う花びらは 乱れる心 花の盛りに 灯った恋の炎 散る花びらは 実らぬ恋に流す涙か 短き恋 短き命と 知りながら 花の終わりが 恋の終わりと 知ってはいるが 若殿恋し あの方恋し 今 ひとたび あの方に この身に 燃え上がった 恋心 吹くな 風 降るな 雨 花が 舞う 花が散る 花が 散る 恋の炎 消すな 風よ 雨よ |
流されて 流されて 流されて 僕は 時と 人と 僕自身に流されて いったい 何を していたんだろう あの人の 面影が 心に残る それだけに 僕の心は 泣き叫ぶ 時の流れは 無情に早い 僕の人生を 飲み込んだまま 今は 残酷な 爪痕を残して 流されて行く 許されはしない 知っていても 僕は君に 一目逢うため また 僕自身の心に 流されて行く |
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